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被爆者健診 北米へ出発 県医師会医師ら

■記者 衣川圭

 在北米被爆者健診に参加する県医師会の医師たち8人が15日、米国ロサンゼルス市とホノルル市を順次訪れるため、広島市南区のJR広島駅を出発した。7月の第2陣と合わせ約350人の受診を見込んでいる。

 広島駅での出発式には行政や医師会の関係者約40人が参加。第1陣団長の松村誠常任理事は「広島は米国の被爆者を忘れない」とあいさつした。長崎県からの2人も加え、血液検査や甲状腺の診察に当たる。先に訪れるロサンゼルス市在住の被爆2世の医師と情報交換もする。滞在は両市で約2週間の予定。

 初めて参加する広島大病院産婦人科の木谷由希絵医師(32)は「生活習慣などの相談にも積極的に応じたい」と話した。派遣は1977年に始まり、18回目。第2陣は7月13~27日にサンフランシスコ市とシアトル市を訪れる。

(2011年6月16日朝刊掲載)

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