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上関原発「凍結」要請 光市議会 意見書可決へ

■記者 上木崇達

 光市議会の全6会派の代表者は17日、山口県上関町への原発建設計画の凍結を求めることなどを盛り込んだ意見書案を、開会中の定例会に提案することで大筋合意した。3会派から示された案を一本化した。定例会最終日の30日に上程、可決される見通し。

 意見書案は同県の二井関成知事宛て。原発から出る放射性廃棄物などの処理方法の確立や安全基準の見直し、原発建設に周辺自治体の合意を必要とする制度の確立などを盛り込む。これらが実現されるまで、国に上関原発計画の凍結を求めるよう要請する。

 意見書案は3会派が上関原発計画の「中止」「凍結」「休止」を求める案をそれぞれ提示。凍結で折り合った。同市議会では議会運営委員会で全会派が賛成した場合に意見書案を提案できるとしている。28日の議運委で、意見書案の提案を正式に申し合わせる。

 光市は上関原発建設予定地から30キロ圏に入る。電源立地地域対策交付金の配分額として約14億3千万円が示されている。

(2011年6月18日朝刊掲載)

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