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「悲劇 繰り返さぬ」 アゼルバイジャン議長 広島の平和公園訪問

 アゼルバイジャンのオグタイ・アサドフ国会議長(60)が25日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館を見学するなどし、70年前の被害の実態について理解を深めた。

 資料館では、原爆投下直後の壊滅した広島市街の模型や黒焦げになった弁当箱の前で足を止めた。案内役の志賀賢治館長から、建物疎開作業などに動員されていた多くの学徒が犠牲となった経緯などの説明を受け、悲しそうにうつむいていた。

 爆心地から約1.4キロで被爆した松本都美子さん(83)=佐伯区=からは、背中や脚にやけどを負い、母と弟を奪われた体験を聞いた。芳名録にアゼルバイジャン語で「広島の悲劇を繰り返さないように団結するよう呼び掛ける」と記帳した。

 日本の参院の招きで19日に来日。見学に先立ち、原爆慰霊碑に献花した。(水川恭輔)

(2015年4月26日朝刊掲載)

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