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重松清さん「原爆・原発事故伝える」 広島で座談会

 作家の重松清さんが25日、広島市中区の広島国際会議場で、核のない世界の実現をテーマに被爆地の大学生たち3人と座談会をした。原爆被害や福島第1原発事故の実態を次代に伝える大切さを説き、「バトンをつなぎ続けなければいけない」と訴えた。

 重松さんは、被爆証言の聞き取りをしている広島大4年の福岡奈織さん(22)=安芸区=たちに「自分の興味も大事にして被爆者に質問を」と型にはまらないようアドバイス。古里に戻れない原発事故の実情を訴えた福島大2年の木村元哉さん(19)=福島市=には「福島の未来を考える最初の世代になる」と、復興の担い手として期待を寄せた。

 4人は、今月発売された本「No Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ」に他の著名人や一般の若者たちとともにメッセージを寄せている。出版を記念した座談会を講談社が開き、約200人が訪れた。(菊本孟)

(2015年4月26日朝刊掲載)

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