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ケネディ大使から原爆の絵本に礼状 広島の女性団体へ 「同僚や訪問客と共有したい」

 英語版「絵で読む 広島の原爆」をキャロライン・ケネディ駐日米大使に送った広島市内の女性グループ「ひろしまと世界を結ぶこども文庫」に大使直筆の署名が入った礼状が届いた。「同僚や訪問客と共有したい」などと書かれている。

 代表の柴田幸子さん(83)=安佐南区=らは、被爆前の広島と原爆被害のむごさ、復興の歩みを描写した同書を広めようと、海外からの訪問者や各国要人に贈っている。オバマ米大統領の妻ミシェルさんが来日した先月、ケネディ大使の分を含む2冊を米大使館(東京)に送っていた。

 礼状は、大使が広島を訪れた今月17日、柴田さん宅に届いた。感謝の言葉に加え、「私の広島、長崎訪問がオバマ大統領の『核兵器なき世界』という目標を前に進める一助になるよう望んでいる」と記している。

 柴田さんは「広島で会えなかったのは残念だが、絵本を多くの人に読んでもらえるのは本当にうれしい。若い人にも本を手に取ってもらいたい」と話している。(金崎由美)

(2015年4月27日朝刊掲載)

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