×

ニュース

被爆ピアノ 復興の調べ 広島で慈善コンサート

■記者 永山啓一

 東日本大震災の被災地を支援しようと、広島で被爆したピアノによるチャリティーコンサートが19日、広島市中区幟町の世界平和記念聖堂であった。約500人が聞き入った。

 被爆ピアノの修復に取り組む安佐南区の調律師矢川光則さん(59)が「子どもがこれ以上核の被害に遭わないよう協力したい」とあいさつ。爆心地から1.8キロの民家で被爆したピアノを紹介した。

 コンサートでは被爆ピアノを題材にした絵本の朗読に合わせ、ピアニストの横山幸雄さん(40)がショパンの「ワルツ第4番」など5曲を披露。マンドリンやフルートなど12組の演奏もあった。

 音楽愛好家たちでつくる市民団体「We are ONE!広島」(岡田ミサ子代表)が企画した。会場で募った義援金は日本赤十字社を通して被災地に送る。

(2011年6月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ