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日米きょう首脳会談 首相、ハーバード大で交流

 安倍晋三首相は28日午前(日本時間28日夜)、米ワシントンのホワイトハウスでオバマ大統領との首脳会談に臨む。戦後70年の節目を前に安全保障、経済分野を柱とする日米同盟の強化で世界の安定に貢献する考えを発信する。会談を控えた27日、首相は米ボストン市で2013年のボストン・マラソンを狙った連続爆破テロの現場を訪れ、献花した。(ボストン発 城戸収)

 国賓級待遇となる首相の公式訪問は、06年の小泉純一郎首相(当時)以来、約9年ぶり。28日夜には、ホワイトハウスで公式夕食会も開かれる。

 会談は、日米の外務・防衛両閣僚による新たな防衛協力指針(ガイドライン)の決定を受け、結束を強調。環太平洋連携協定(TPP)交渉推進に向けた決意も表明する見通しだ。

 テロ現場では、同行した昭恵夫人と花輪を手向けて犠牲者を悼んだ。続いてハーバード大(ケンブリッジ市)を訪れ、学生たちと意見交換。首相は従軍慰安婦問題について「人身売買の犠牲となり筆舌に尽くしがたい思いをされた方々のことを思うと、今でも胸が痛む」と述べた。また、「日本は先の大戦に対する深い反省の中で平和国家としての歩みを70年間進めてきた。日本は中国、韓国との関係改善にさらに努力する」とした。

 また、マサチューセッツ工科大(MIT)も訪問。デジタル関連など最先端の研究に触れた。

 首相は26日にボストン入りし、ジョン・F・ケネディ図書館を見学。岸田文雄外相とともにケリー米国務長官の私邸で会食した。

(2015年4月28日朝刊掲載)

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