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ウクライナの議員団と懇談 広島市副市長

 旧ソ連時代にチェルノブイリ原発事故の被害に遭ったウクライナの最高会議(議会)議員団が27日、広島市役所で西藤公司副市長と、核被害からの復興について意見を交わした。

 議員や政府高官たち計8人が訪れた。エネルギー保障委員会副委員長を務めるビクトリア・ボイツィツカ議員は、事故発生から29年たつ今も放射能汚染で住民が戻れない地域があると説明。「広島の復興と繁栄はウクライナにとっての希望になる」と述べた。

 これに対し、西藤副市長は「平和都市建設へ努力を重ね、復興を遂げた」と強調。核兵器廃絶に向けた協調も呼び掛けた。

 一行は国際協力機構(JICA)の研修事業の一環で20~30日、日本に滞在。福島第1原発事故の被災地を視察し、26日は中区の原爆資料館を見学した。

(2015年4月28日朝刊掲載)

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