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原爆資料館長らイランへ 広島市長に報告

■記者 馬上稔子

 原爆資料館(広島市中区)の前田耕一郎館長(62)が26日からイランを訪れ、首都テヘラン市の平和博物館のリニューアル記念式典に出席する。博物館開設に協力した広島市のNPO法人メンバーと20日、市役所で松井一実市長に報告した。

 前田館長は、イランの毒ガス被害者支援を続ける東区のNPO法人「モーストの会」の津谷静子理事長(56)たち6人とともに29日の記念式典に出席する。式典では、被爆地の核兵器廃絶への願いと、平和な世界実現に向けた連帯を訴える。

 この日、前田館長や津谷理事長たち4人が松井市長と面会。終了後、前田館長は「被爆者と同じく毒ガス被害者も長期間苦しんでいる。核兵器の悲惨さを伝えたい」と述べた。

 平和博物館は、原爆資料館を訪れたイランの毒ガス被害者たちが帰国後にテヘラン市に設置を求め、2007年にオープン。原爆に関するポスターなども展示されている。

 今回は、モーストの会が前田館長に訪問を働き掛けた。7月1日に帰国する予定。

(2011年6月21日朝刊掲載)

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