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イラン核 合意達成を 外相会談 米やIAEAとも連携

 岸田文雄外相は27日午後(日本時間28日午前)、ニューヨーク市内でイランのザリフ外相と会談し、イラン核問題で同国が柔軟に対応し、欧米など6カ国との最終合意を達成するよう要請した。ケリー米国務長官や国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長とも会い、イラン核問題での連携を確認した。(ニューヨーク発 藤村潤平)

 岸田氏は、ザリフ氏に最終合意に向けた努力と、開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で日本などが提案している核軍縮の提案への協力を求めた。ザリフ氏は、最終合意には「交渉相手の措置履行を信頼できることが必要」と指摘。核軍縮の提案には「日本とイラン両国にとって最優先の課題だ」と前向きな姿勢を示した。

 会談に先立ち、岸田氏は日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)終了後にケリー国務長官と短時間、意見交換。イランに原子力の平和利用を確保する重要性で一致した。

 また、IAEAの天野事務局長ともイラン核問題で協議。岸田氏は、最終合意に至れば「IAEAが重要な役割を担う」として、同機関の取り組みを支援する意向を示した。

(2015年4月29日朝刊掲載)

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