「核のない世界 協力して実現」 ジュニアライターが岸田外相取材 NPT再検討会議
15年4月30日
核拡散防止条約(NPT)再検討会議取材のため米ニューヨークを訪れている中国新聞ジュニアライターの高校生2人は27日、岸田文雄外相にインタビューした。米国の「核の傘」の下にいる日本の現実の中で、核兵器のない世界に向けて各国と協力したいとの考えを聞き、若い世代に世界を変える力になってほしいとの激励も受けた。 (ニューヨーク発 二井理江)
高校1年溝上希さん(15)は「今すぐにでも核廃絶に取り組むべきだと思うが、岸田外相の考えは」と質問。「核保有国と非核保有国の懸け橋となって議論を進めたい」との答えが返ると、さらに「日本は被爆国なのに米国の『核の傘』の下にいるのは矛盾があるのでは」と尋ねた。
岸田氏は「それは現実。その現実の中でどうやって核兵器を減らすか。国によって立場は違うが、その中で核兵器のない世界をつくるために皆で協力したい」と説明。高校2年二井谷栞さん(16)の「核廃絶に向けて若者は何をすべきか」との問いには、「若い人が熱心に取り組む姿は、多くの国の人たちの心を打つ。引き続き頑張って、世界を変える大きな力になってほしい」と呼び掛けた。
溝上さんは「緊張して、うまく質問できなかった」と苦笑い。二井谷さんは「取材が進むにつれ、こちらを向いて優しく答えてもらえた」と話していた。2人は、NPT再検討会議での岸田外相の演説も国連本部で傍聴。外務省の「ユース非核特使」として紹介されると、広島、長崎から訪れた高校生や大学生と一緒に会場から拍手を受けた。
(2015年4月29日朝刊掲載)
高校1年溝上希さん(15)は「今すぐにでも核廃絶に取り組むべきだと思うが、岸田外相の考えは」と質問。「核保有国と非核保有国の懸け橋となって議論を進めたい」との答えが返ると、さらに「日本は被爆国なのに米国の『核の傘』の下にいるのは矛盾があるのでは」と尋ねた。
岸田氏は「それは現実。その現実の中でどうやって核兵器を減らすか。国によって立場は違うが、その中で核兵器のない世界をつくるために皆で協力したい」と説明。高校2年二井谷栞さん(16)の「核廃絶に向けて若者は何をすべきか」との問いには、「若い人が熱心に取り組む姿は、多くの国の人たちの心を打つ。引き続き頑張って、世界を変える大きな力になってほしい」と呼び掛けた。
溝上さんは「緊張して、うまく質問できなかった」と苦笑い。二井谷さんは「取材が進むにつれ、こちらを向いて優しく答えてもらえた」と話していた。2人は、NPT再検討会議での岸田外相の演説も国連本部で傍聴。外務省の「ユース非核特使」として紹介されると、広島、長崎から訪れた高校生や大学生と一緒に会場から拍手を受けた。
(2015年4月29日朝刊掲載)