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若者の役割考える 中国新聞ジュニアライター パネル討議で質問

 NPT再検討会議取材のため米ニューヨークを訪れている中国新聞ジュニアライターは29日、広島県が国連本部で開いたパネル討議で、核廃絶に向けた日本の役割や、若者たちがすべきことについて質問した。 (ニューヨーク発 二井理江)

 高校1年溝上希さん(15)は「米国の『核の傘』の下にいながら『核をなくすために前進する』と聞いても納得できない。日本はどうすべきか」と質問。国際反核法律家協会のジョン・バローズ氏は「北東アジアに非核地帯を設ける条約をつくるなど、いろんな策を講じたらいい」と答えた。

 「被爆者も広島の高校生も核廃絶を願い活動してきたが、実現できていない。どうしたらいいか」との高校2年二井谷栞さん(16)の問いには、国連のアンゲラ・ケイン軍縮担当上級代表が「NPTに関わるよう未加盟・脱退宣言の4カ国(インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮)に市民社会でもっと働きかけてほしい」と期待を込めた。

 2人は外務省の「ユース非核特使」として2日まで滞在、取材などを続ける。

(2015年5月1日朝刊掲載)

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