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松江市長 認めぬ姿勢 島根原発1号機の燃料仮置き

 中国電力が30日付で廃炉となった島根原子力発電所1号機(松江市鹿島町)の使用済み燃料を、同原発2、3号機の燃料プールで一時的に保管する可能性を示唆したことについて、松江市の松浦正敬市長は同日、「それはだめだ」と述べ、認めない姿勢を示した。

 1号機燃料プールで保管中の使用済み燃料約700体は、原子炉の解体作業前に移動させる必要があるが、搬出先とされる青森県六ケ所村の再処理工場は稼働のめどが立っていない。この日、松浦市長は取材に対し、「(仮置きは)もともと予定していない。搬出して再処理するのが原則だ」とした。

 中電の苅田知英社長は、3月27日の会見で1号機の燃料について「状況によっては2号機のプールで保管する場合がある。(建設中の)3号機が運転を始めれば、そのプールも共用できる」としている。(秋吉正哉)

(2015年5月1日朝刊掲載)

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