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離着陸訓練反対 広島県など要請 予備施設に岩国基地

 米海兵隊岩国基地(岩国市)が原子力空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の予備施設の一つに指定されたことを受け、広島県と広島、廿日市、江田島の3市は30日、岩国基地で訓練をしないよう求める要請文をキャロライン・ケネディ駐日大使や岸田文雄外相に宛てて送った。

 在日米軍司令部は、5~15日に計画する硫黄島(東京)での訓練が天候不良などにより実施できない場合、12~15日に岩国基地でする可能性がある、としている。夜間離着陸訓練(NLP)も含まれる。

 広島県と広島市は要請文で「騒音や事故などで市民の安全・安心が脅かされる」と問題点を強調。廿日市市や江田島市も「容認できない」と明記し、いずれも今後、岩国基地を代替施設に指定しないよう求めている。要請文はファクスや郵便で、岩国基地のロバート・ブシェー司令官や中谷元防衛相にも送った。

 予備施設には、岩国のほか厚木(神奈川県、11~15日)、三沢(青森県、12~15日)の両基地も指定されている。

(2015年5月1日朝刊掲載)

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