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平和願う折り鶴 寺包む 尾道・妙宣寺 4日イベント

 尾道市東土堂町の絵師園山春二さん(71)たちが、同市長江1丁目の妙宣寺を、被爆地広島にささげられた折り鶴で飾っている。境内で4日にある、雑貨などの展示即売イベントに合わせて企画した。来場者に平和への願いを感じてもらう狙い。

 本堂内につるしたり、「花まつり」で使われる花御堂(高さ120センチ)を飾り付けたりした。当日は境内も飾り、計約1万5千羽を使う予定。

 園山さんは毎年8月6日に広島市中区の原爆ドームそばの元安川で行われるとうろう流しに参加している。平和記念公園での展示後、広島市が保管している折り鶴を再利用した芸術作品を作ろうと考え、同市から無償で約2万羽の提供を受けた。

 同寺の展示即売会は午前10時~午後3時。園山さんはその後、折り鶴を原料にした紙粘土の作品を作る予定でいる。「折り鶴に込められた思いをつないでいきたい」と話している。(村島健輔)

(2015年5月2日朝刊掲載)

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