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つなぐ~戦後70年 小説や詩で戦争考える 山口 県ゆかりの18作品展示

 山口県ゆかりの文学者が戦争体験を題材に書いた小説や詩、手記など18作品を紹介する展示が1日、山口市後河原の県立山口図書館で始まった。同館が戦後70年で企画した。8月27日まで。

 戦後、光市に住んだ詩人礒永秀雄(1921~76年)や、同市出身で評論家として活躍した共産党の宮本顕治元議長(1908~2007年)たち5人。

 礒永が学徒出陣でインドネシアのハルマヘラ島に送られた経験を基にした詩「門」や、治安維持法違反などで投獄された経験を記した宮本の手記「網走の覚書」などの一節を紹介する。1945年7月の徳山空襲の被害を伝える新聞記事なども掲示している。

 同図書館の広重順子さん(52)は「作品を通して、戦争について考えてみてほしい」と話している。月曜休館。(宮野史康)

(2015年5月2日朝刊掲載)

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