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体験者ら企画「戦争展」 呉の大和ミュージアム

 原爆や空襲などの資料や戦争の体験談にふれる「原爆と戦争展」が1日、広島県呉市宝町の大和ミュージアム4階で始まった。無料。6日まで。

 日中戦争から敗戦までの歩みや原爆被害を伝えるパネル、軍隊手帳、水筒といった軍関係の資料など計約300点を展示。旧呉海軍工廠(こうしょう)で魚雷の生産に携わる動員学徒を撮影した写真もある。

 この日は、呉市の片山中の3年生44人が地域学習で来館。5班に分かれ、被爆者から体験を聞いた。並木央介君(14)は「今の生活では考えられない戦争の恐ろしさを感じた。聞いたことを語り継いでいきたい」と話していた。

 戦争を体験した人や市民でつくる「原爆と峠三吉の詩」原爆展を成功させる広島の会(広島市東区)主催。午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。会期中は会員が常駐し、希望者に戦時の体験を語る。(小島正和)

(2015年5月2日朝刊掲載)

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