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折り鶴再生 平和カード 原爆資料館の入館者に配布 広島市

 広島市が、原爆の子の像(中区)にささげられた折り鶴の再生紙で作ったポストカードを原爆資料館(同)の入館者に無料で配り始めた。ことしの被爆70年の記念事業。見学後に平和を願うメッセージを書いて家族や友人に伝えてもらう。

 絵柄は原爆ドームと原爆慰霊碑、原爆の子の像の3種類で、いずれも「伝えていこう あの日のことを」という日本語の文章と英訳が添えてある。観覧券の購入時に1人につき1枚渡す。年末までの入館者数を見込んで130万枚を用意している。

 埼玉県川越市から訪れた公務員甲斐崇見さん(21)はポストカードを受け取り、「次の世代の人たちにも被爆の事実を伝えたい」と話した。

 ポストカードは、市の提供を受けて市内約30の障害者就労施設で解体された折り鶴の再生紙でできており、各施設で販売している。市は今回、910万円で購入した。(高本友子)

(2015年5月3日朝刊掲載)

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