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広島本大賞 喜び語る 授賞式に周防・坂上さん

 広島県内の書店員たちが選んだ第5回広島本大賞の授賞式が2日、広島市中区の紙屋町地下街シャレオ中央広場であった。受賞者2人のトークもあり、約100人が聞き入った。

 「八月の青い蝶」が小説部門で選ばれた岩国高出身の作家周防柳さん(50)と、「優勝請負人」でその他部門受賞の中国放送アナウンサー坂上俊次さん(39)が出席。実行委員会から記念の特製しゃもじと花束が贈られた。

 父の被爆体験をモチーフにした周防さんは「広島の方がどうご覧になるか気になっていた。賞を頂きほっとした」とあいさつ。坂上さんは「本で紹介した指導者たちが躍動し、賞に導いてくれた気がする。本当にうれしい」と述べた。

 続くトークでは2人が受賞作や広島について語った。被爆70年の節目の受賞に、周防さんは「当時を知る人が少なくなる今、書かなくてはという大きな力に動かされたのかな」と振り返っていた。(石井雄一)

(2015年5月3日朝刊掲載)

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