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護憲・改憲各地で訴え 憲法記念日 広島市内

 憲法記念日の3日、日本国憲法について考える集会が広島市内であった。集団的自衛権の行使容認や日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定を受け、護憲、改憲派がそれぞれの立場から意見を訴えた。

 「憲法を守る広島県民会議」など4団体が東区民文化センターで開いた集会には、秋葉忠利前市長が登壇。「集団的自衛権の容認は理念も手続きも憲法に反する」とし、国会議員や公務員の憲法擁護の義務を定める99条の重要性を強調した。

 中区の原爆ドーム前では「第九条の会ヒロシマ」が、自衛隊の海外での武力行使への賛否を問うシール投票をした。中国出身の大学院生葉聖超さん(25)=南区=は「日本と周辺国が互いに武力を使わないことが大切」。三原市頼兼の会社員中山和哉さん(25)は「武力行使の制度がなければ、平和維持は難しいのでは」と話した。

 中区の広島国際会議場であった「美しい日本の憲法をつくる広島県民の会」の設立総会には200人が集まった。改憲を訴える東京のイベントをインターネット中継し、来春までに県内で署名18万筆を集める方針を確認。終了後、市中心部で街頭活動をした。(明知隼二)

(2015年5月4日朝刊掲載)

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