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感想文コンに「黒い雨」の部 神石高原町募集 鱒二ゆかりアピール

■記者 伊藤敬子

 広島県神石高原町は、今年3年目を迎える読書感想文コンクールに「黒い雨」の部を新設した。同町は井伏鱒二の小説「黒い雨」のモデルとなった故重松静馬さんの出身地で作品の舞台。全国に町をアピールし、平和への願いを深めるきっかけにもしてもらう。

 町は2008年から毎年8月を読書月間に定め、地元の小中高生と町内外の一般から感想文を募集している。ことしから「黒い雨」の感想文を募り、優秀作を表彰する。住所や年齢は問わない。

 「黒い雨」は福山市加茂町出身の井伏が、親交のあった静馬さんの手記などを基に書いた。町民有志は07年、書簡や原稿を展示する「歴史と文学の館・志麻利」を神石高原町小畠に開館した。静馬さんの養子の重松文宏館長(75)は審査員も務める。

 400字詰め原稿用紙で5枚以内。応募は1人1点。申込書を添えて8月1日~9月30日に送る。〒720―1522神石高原町小畠2025、町教委生涯学習係。Tel0847(89)3344。

(2011年6月25日朝刊掲載)

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