×

ニュース

名誉館長に石坂浩二さん 呉 大和ミュージアムで式典

 4月23日に開館10周年を迎えた呉市の大和ミュージアム(宝町)で9日、記念イベントがあった。かつて戦艦長門の軍艦旗を市に寄贈した縁のある俳優の石坂浩二さんを招き、名誉館長を委嘱した。

 1階ホールで式があり、来賓や来館者計約200人が参加。小村和年市長から委嘱状を受け取った石坂さんは「これからもお手伝いをさせていただきたい」とあいさつした。海上自衛隊呉音楽隊が演奏して就任を祝った。

 石坂さんは、同じ名誉館長である小説家阿川弘之さんの「軍艦長門の生涯」の一部を朗読。戸高一成館長と対談し「造船といった戦前の技術が戦後の復興に役立った」と力を込めた。

 2005年開館のミュージアムは戦艦大和の10分の1模型や戦争遺品を展示。戦後の産業発展の歩みも紹介し、科学と平和の大切さを訴えてきた。初年度に161万人を集め以後は年間74万~117万人で推移。ことし4月末現在、累計990万人が訪れており、近く1千万人に達する見込み。(小島正和)

(2015年5月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ