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原爆の悲惨 熱演 声優の堀絢子さん一人芝居 反戦訴え 東京

■記者 五反田康彦

 アニメ「忍者ハットリくん」の主人公の声で知られる声優堀絢子さんが27日、東京都世田谷区の北沢タウンホールで反戦を訴える一人芝居「朝ちゃん」を上演した。1989年に始まり、今回で207回目の舞台。戦争と原爆の悲惨さを熱演した。

 「その朝、広島じゅうがお母さんを呼んでいました」―。堀さんのナレーションで開幕。原爆で大やけどを負った少女朝子や家族、友人たち四役を一人で務める。「死にとおない」と身をよじって水を欲しがる朝子、娘の死を嘆く家族、変わり果てた広島の様子などを表現し、観客の涙を誘っていた。

 目標は「反戦(半千)」にかけた500回公演。舞台あいさつで堀さんは「フクシマの原発問題もあるが、これまでも核実験で多くの国が地球を汚してきた。何ができるか真剣に考えたい」と観客に訴えた。

(2011年6月28日朝刊掲載)

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