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戦没者追悼 平和誓う 福山で式典 初の慰霊碑巡りも

 福山市戦没者追悼式が9日、福山市丸之内の福山城公園であった。市や市遺族会などでつくる実行委員会が主催。戦後70年のことしは戦争の記憶を次の時代に引き継ごうと、初めて周辺の慰霊碑巡りをした。

 遺族や大学生たち約500人が、市の戦没者8068人に花を手向けた。羽田皓市長は「戦争の惨禍を繰り返さないため、命の尊さと平和の大切さを次代に伝えることがわれわれの重大な責務だ」と強調した。

 式後には参列者約50人が、会場周辺に15基ほど並ぶ第2次世界大戦などの犠牲者のための慰霊碑を、市人権平和資料館職員の案内で巡った。

 祖父がメレヨン島(正式名ミクロネシア連邦ウォレアイ環礁)で亡くなった同市水呑町の佐藤万里子さん(48)は初めて慰霊碑を見学。「昔の人の苦労の上に今の平和があるという思いを強くした」と話した。(衣川圭)

(2015年5月10日朝刊掲載)

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