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つなぐ~戦後70年 空襲の日 平和誓う 周南で戦没者追悼式

 戦時中の1945年5月10日の空襲から70年を迎えた10日、周南市と和木町で犠牲者を悼む追悼式や法要があった。

 周南市徳山の市文化会館では、市主催の戦没者追悼式が開かれた。戦火に倒れた兵士や徳山空襲で犠牲になった市民の遺族たち約500人が参列。献花台に花を手向け、戦没者の冥福を祈った。

 木村健一郎市長は「戦争を知らない世代が大半を占める時代。平和の尊さを次の世代に語り継ぎ、悲しみの歴史を繰り返さないことが私たちの責務」と誓った。

 市によると、戦争で4500人を超える兵士、市民が犠牲になった。徳山空襲は45年5月10日と7月26日から27日にかけての2度にわたり、計約千人が亡くなった。市連合遺族会の中村利孝会長(79)は「私たちのような遺族を二度と出さぬように活動を続けていきたい」と力を込めた。

 海軍燃料廠(しょう)に学徒動員中だった同級生4人を亡くした徳山高同窓会「岐山会」の黒神公直会長(85)は、同校の慰霊碑を訪れた。「戦時中のつかの間の青春をともにした仲間。忘れられない」と話した。(滝尾明日香)

(2015年5月11日朝刊掲載)

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