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つなぐ~戦後70年 山口県和木では七十一回忌法要

 旧岩国陸軍燃料廠(しょう)(現三井化学岩国大竹工場)一帯が米軍の空襲を受けた和木町では養専寺で七十一回忌の法要があった。県内や広島、香川、東京などから遺族たち22人が参列し、犠牲者を悼んだ。

 本堂での法要後、陸軍燃料廠に勤めていた同町和木の村本美喜子さん(88)が参列者を前に当時を振り返り、「火柱は数百メートルも上がり、避難した山の上まで迫ってくるようだった。戦争は絶対にしてはならない」と強調した。参列者は境内の「殉職者之碑」前で1人ずつ焼香した。

 和木町史などによると、空襲は1945年5月10日午前9時45分から約40分間続き、隣接する興亜石油(現JX日鉱日石エネルギー)も含め、動員学徒や従業員たち356人が犠牲になったとされる。(大村隆)

(2015年5月11日朝刊掲載)

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