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本紙山本記者の「廃炉」報道表彰 科学ジャーナリスト賞 東京で式典

 日本科学技術ジャーナリスト会議(東京)が優れた科学報道や著作に贈る「科学ジャーナリスト賞2015」の表彰式が14日、東京都内であった。中国新聞社の連載「廃炉の世紀」を執筆した山本洋子記者(39)たち受賞者6人が出席した。

 「廃炉の世紀」について選考委員の浅島誠・東京大名誉教授は「世界の施設を綿密に調べ、費用と時間のかかる廃炉の難しさを問題提起した」と授賞理由を説明した。登壇した山本記者は「廃炉は長期にわたる課題。大使館をはじめ多くの関係者の協力で記事にできた」と謝辞を述べた。

 「廃炉の世紀」は昨年10月からことし2月まで、計31回を連載。欧州や国内の現場を歩き、廃炉や放射性廃棄物処分の現状や地域への影響などを伝えた。

 大賞には、理化学研究所のSTAP細胞論文の問題を著作にした毎日新聞科学環境部の須田桃子記者(39)が選ばれた。

 同賞は2006年創設で10回目。中国新聞社の受賞は初めて。今回は96作品の応募があった。

(2015年5月15日朝刊掲載)

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