×

ニュース

被爆の記憶 語り継ごう 広島市 伝承者4期生募集

 広島市は15日から、被爆者の記憶と平和への思いを語り継ぐ「被爆体験伝承者」研修の4期生を募集する。原爆被害の実態や被爆証言を今夏から約3年かけて学び、2018年度にデビューしてもらう。

 受講者の年齢や居住地は問わず、研修終了後5年以上活動できるのが条件。本年度は7、10月にある計10回の研修で、原爆に関する知識や話し方を学ぶ。2年目以後、被爆者が個別に指導する。

 市は養成事業を12年度に開始。1期生のうち研修を終えた50人が、ことし4月から毎日交代で、中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で旅行者たちに講話をしている。さらに20~70歳代の141人が研修を受けている。

 市は一方、2年間の研修を経て「被爆体験証言者」として活動する被爆者も募る。現在は49人おり、平均年齢は82歳。

 いずれも受講料無料。各区役所、市ホームページなどに所定の応募用紙がある。締め切りは6月19日(必着)。市平和推進課は「平和への思いを語る意欲があればぜひ応募してほしい」と呼び掛けている。同課Tel082(242)7831。(高本友子)

(2015年5月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ