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つなぐ~戦後70年 民泊の中学生 原爆被害学ぶ 山口県周防大島

 中高生の民泊型修学旅行の誘致に取り組む山口県周防大島町で13日、同町を訪れた中学生が広島の原爆被害などを学ぶ平和学習があった。

 学んだのは1泊2日で来島した奈良市立都南中の3年生188人。受け入れ家庭と対面する「入村式」の前に、広島市中区の平和記念公園でボランティアガイドをしている斉藤恵子さん(73)=東区=から話を聞いた。

 「戦争を70年間もしていない日本を誇りに思う」。斉藤さんは、本紙ヤングスポット欄の中学生の投稿を紹介した後、建物疎開に動員されて1945年8月6日、原爆の犠牲となった旧制広島二中(現観音高)の生徒の悲劇を語った。最後に「過去を忘れず、みんなが平和だと思う世界をつくって」と呼び掛けた。

 同町で民泊体験をする学校は、原爆資料館(中区)をコースに組み込むケースが多い。都南中はバスで同町に直行したため、学校側が町に平和学習を要望。ホスト家庭の瀬川幸子さん(82)=同町和佐=と知り合いの斉藤さんを招いた。(久行大輝)

(2015年5月15日朝刊掲載)

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