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反戦画家の足跡知って 三原 四国五郎展 22日から

 反戦と平和を訴え、昨年3月に89歳で亡くなった、三原市大和町出身の画家四国五郎さんの作品を集めた企画展が22日、同市城町の市民ギャラリーで始まる。市と市教委の主催。4月に広島市中区で追悼・回顧展を開いた団体の協力を受け、約80点を並べる。

 平和への願いを込めて描き続けた母子像、絵と詩で反戦などを訴え街頭に張り出した「辻詩」、絵本「おこりじぞう」の原画、シベリア抑留時のデッサンのほか、シベリアから持ち帰ったヘルメットなどの資料もある。

 三原市教委文化課によると、四国さんは1924年に大和町で生まれ、34年に広島市に移るまで過ごした。今回は、同町の実家を描いた作品や旧椹梨小に保管されている油彩画「平和行進ヒロシマに到着」も公開する。

 同課は「被爆70年の節目に、平和を訴え続けた郷土出身の画家の足跡を知ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。6月7日まで。入場無料。(鴻池尚)

(2015年5月16日朝刊掲載)

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