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フクシマ救済 要望へ

■記者 教蓮孝匡

8・6 被爆者7団体、政府に

 広島の被爆者7団体は1日、広島市役所で会合を開き、8月6日に被爆者の思いを政府に伝える「被爆者代表から要望を聞く会」での要望項目を協議した。福島第1原発事故の被害者救済を求めることなどを決めた。

 各団体や市の担当者たち計9人が出席した。原発事故に関し広島県被団協(坪井直理事長)は「放射線被害の終結と風評被害対策」を要請すると説明。県労働組合会議被爆者団体連絡協議会(神崎昭男会長)は、被害者の健康管理の徹底と原発の全廃を求めるとした。  このほか各団体が、非核三原則の法制化や「黒い雨」の指定地域拡大、在外被爆者への援護拡大を要望する方針を報告した。

 会合の後、坪井理事長は「核エネルギーを制御できないなら(原発を)やめてもいいのではないか。そういう話ができる人が政府から来てほしい」と話していた。

 8月6日の要望を聞く会は市の主催。平和記念式典の後、中区のホテルで約45分間開く予定。市は菅直人首相の出席を要請している。

(2011年7月2日朝刊掲載)

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