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原爆ドーム 激動の100年 広島ユネスコ協が講演会

 県物産陳列館として誕生して100年を迎えた世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)の歴史をたどる講演会が16日、中区の広島国際会議場であった。広島ユネスコ協会の主催で80人が参加した。

 原爆資料館(中区)で7月15日まで開かれている「原爆ドーム100年の記憶」展を企画した同館学芸課の菊楽忍さん(56)が、写真を使って説明。被爆の惨状を思い出してつらいという被爆者感情に配慮し、保存が決まるまで21年かかったことや、世界遺産登録の際には中国や米国の反対に遭ったことを紹介した。

 被爆前には、全国菓子博覧会や県美展が開かれたことにも触れた。安佐南区の主婦三宅和美さん(71)は「保存されてよかった。平和に過ごす大切さを教えてくれる」と話した。(高本友子)

(2015年5月17日朝刊掲載)

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