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「戦争と貨幣」展始まる 山口市阿知須で軍票など450点

 戦争に関連して発行された紙幣を中心に紹介する展示会「戦争と貨幣」が16日、山口市阿知須のいぐらの館で始まった。26日まで。収集家たちでつくる防長貨幣研究会が戦後70年に合わせて開いた。

 同研究会の松尾裕代表(75)=宇部市草江=たちが収集した約450点を展示。米軍が沖縄占領時、通貨代わりに使用したり、日本政府が日露戦争で発行したりした軍票のほか、西南戦争で薩摩軍が軍資金などを賄うため1877(明治10)年に発行した5円や1円の紙幣もある。

 旅行中に夫婦で立ち寄った鹿児島市喜入中名町の田畑展孝さん(74)は「米軍の軍票であめ玉を買ったのを思い出す」と与論島で暮らした小学時代を懐かしんでいた。(門戸隆彦)

(2015年5月17日朝刊掲載)

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