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「女性リーダー増加を」 広島 ユニタール本部長講演

 国連加盟国の人材育成を担う国連訓練調査研究所(ユニタール)本部長のサリー・フェガンワイルズさん(61)が17日、広島市中区で女性の社会進出をテーマに講演した。女性のリーダーを増やすのは「組織の成長につながる」と説いた。

 フェガンワイルズさんは、リーダー像に関する持論を展開。男性が強力なリーダーシップで率いる「統制型」なのに対し、女性は気配りにたけた「協調型」が多いとし、組織の活性化へ「バランスよく置くのが重要だ」と指摘した。

 女性リーダーを増やす方策として、男性幹部の意識改革を挙げ、「女性の同僚や部下に自信を持たせるよう心掛けてほしい。肩の力を抜いて『女性も十分働ける』と考えて」とアピール。国の取り組みとして、出産、子育て後の職場復帰を促す支援策の充実や、女性幹部を積極登用する組織への助成制度を挙げた。

 ユニタール広島事務所が催し、約100人が聴いた。東広島市の大学教授吉田修さん(55)は「男女が、ともに長所を生かしながら存分に働く大切さを考えさせられた」と話していた。(樋口浩二)

(2015年5月18日朝刊掲載)

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