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空中給油機の訓練 移転 米軍岩国基地 海自鹿屋で月20日

 中国四国防衛局は18日、在日米軍再編に伴い昨年8月に普天間飛行場から米海兵隊岩国基地(岩国市)に移転したKC130空中給油機の訓練を、海上自衛隊鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)に移す計画の概要を山口県と岩国市に説明した。

 芹沢清局長が県庁と市役所を訪れ、藤部秀則副知事と白木勲副市長に面会。鹿屋基地で実施する訓練内容に、滑走路での離着陸▽地上に駐機した給油機から他機への給油▽地上を低速走行しながらの荷降ろし―の3点を挙げた。頻度は月20日程度で、原則1日1機が日帰りで訓練するという。

 開始時期は、2017年ごろを予定する米海軍厚木基地(神奈川県)から岩国基地への空母艦載機の移転時期を踏まえ、「日米間で協議する」とした。

 給油機は岩国基地で離着陸訓練を実施している。米軍再編計画では艦載機移転で岩国基地に集中する負担を緩和するため、給油機の訓練を鹿屋基地とグアムで定期的に行うとしている。藤部副知事は「基地周辺地域の負担軽減に引き続き努力を」、白木副市長は「日米間の調整が進展したことを一定に評価する。展開先の自治体の理解を得ながら進めてほしい」と求めた。(野田華奈子、村田拓也)

(2015年5月19日朝刊掲載)

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