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オーストリア核兵器禁止文書 賛同86ヵ国

 オーストリア政府は、核兵器禁止への努力を誓い、米ニューヨークの国連本部で開会中のNPT再検討会議に提出した文書を「オーストリアの誓約」から「人道の誓約」に改称したと発表した。文書への賛同は18日時点で、自国を含めた86カ国とパレスチナ自治政府に拡大した、としている。(ニューヨーク発 田中美千子)

 再検討会議の第1委員会(軍縮)で18日、オーストリアの政府代表が「一国の誓約にとどまらないことを明確にしたい。NPT加盟国の半数近くから支持が集まった」と述べていた。文書は同国が議長を務めた昨年12月の「核兵器の非人道性に関する国際会議」で発表し、ことし1月に全国連加盟国に配布。核兵器の禁止、廃絶へ「法的な隙間」を埋める効果的な措置を追求するよう求めている。米国の「核の傘」の下にある日本は賛同していない。

(2015年5月20日朝刊掲載)

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