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ウクライナ大使、広島訪問 市長と核・原発で意見交換

■記者 山本賢二朗

 ウクライナのミコラ・クリニチ駐日大使が4日、広島市役所を訪れ、松井一実市長と懇談した。ウクライナでは旧ソ連時代の1986年4月、チェルノブイリ原発事故が発生した。

 松井市長は福島第1原発事故を踏まえ、当時の状況を尋ねた。クリニチ大使は「事故後に正確な情報が国民に知らされず、多くの人が被曝(ひばく)した。これは政府の罪だ」と強調した。

 ウクライナが旧ソ連から引き継いだ核兵器を全廃したことに対し松井市長が「決断に共鳴した」と語ると、クリニチ大使は「核のない世界をつくるためにお互いが力を合わせたい」と応えた。

 クリニチ大使はチェルノブイリ原発事故25年の講演で創価学会が広島に招いた。4日は県庁に湯崎英彦知事も訪ねた。

(2011年7月5日朝刊掲載)

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