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「戦後70年」3神楽団舞う 24日広島市中区

 北広島町と広島市安佐北区の3神楽団が出演する、戦後70年をテーマにした神楽鑑賞会が24日午前11時から、同市中区のアステールプラザで開かれる。戦後の占領下の規制で廃れかかった神楽が、どのように独創性を高めて現在に至ったかを、代表的な演目や解説で振り返る。

 演者は北広島町の琴庄神楽団、大塚神楽団と安佐北区の宮乃木神楽団。「八岐(やまたの)大蛇(おろち)」などの古典や、平安時代の武将の活躍などを取り上げた演目を一つずつ演じる。

 神楽は農耕儀礼が起源。神話に基づく演目が戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の検閲対象になったため、神話と関連の薄い能や歌舞伎から取り入れた新しい演目が普及したとされる。

 稲作との関わりや戦後の新しい演目の登場過程なども解説される。琴庄神楽団の崎内俊宏団長(59)は「神楽の原点に触れるとともに、舞台芸術としての魅力や可能性を感じてもらいたい」と話している。市文化財団の主催。1階席3千円、2階席2千円。(畑山尚史)

(2015年5月20日朝刊掲載)

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