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19ヵ国30人 被爆体験聞く ユニタールが中区で研修

■記者 野田華奈子

 19カ国の政府関係者や市民団体メンバーら約30人が5日、広島市中区の原爆資料館で被爆体験を聞いた。国連訓練調査研究所(ユニタール)の世界遺産保全に関する研修の一環。

 現在の東区牛田の自宅近くで8歳の時に被爆した小倉桂子さん(73)=中区=が英語で「自宅近くに逃れてきた人たちは皮膚が焼けただれ、水を飲むと息絶えてしまった」などと振り返った。また福島第1原発事故に触れ「(原発を含めた)核なき世界をつくらなければならない」と述べた。

 米国の市民団体のクラウディア・ブローズさん(43)は「核の被害を具体的に知ることができた。恐ろしさを多くの人に伝えたい」と語った。

(2011年7月6日朝刊掲載)

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