×

ニュース

湯川博士の詠んだ和歌に曲 核兵器廃絶願い児童合唱 伴東小

■記者 衣川圭

 広島市安佐南区の伴東小児童が8日、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士が核兵器廃絶への願いを詠んだ和歌に曲をつけた歌を合唱した。同区の森田美恵子さん(88)の被爆体験を基にした朗読劇のDVDも観賞し、平和の尊さを学んだ。

 まがつびよ ふたたびここに くるなかれ―。全校生徒440人が、音楽で平和を伝える同区のNPO法人シードオブピースのメンバーと一緒に、湯川博士が託した思いを丁寧に歌い上げた。6年原あやかさん(11)は「原爆に遭った人も長生きできるよう祈りを込めた」と話した。

 NPO法人のメンバーで、兄と義姉を原爆で亡くした森田さんは「この子どもたちの将来には戦争がなくなってほしい」と願っていた。

(2011年7月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ