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ブラジル被爆者協 広島市長に抗議文 援護発言問題

■記者 野田華奈子

 広島市の松井一実市長が被爆者援護に関し「権利要求みたいに『くれ、くれ、くれ』じゃなくて」などと発言した問題で、ブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)が8日、松井市長に宛てた抗議文を提出した。

 森田会長から抗議文を預かった「在ブラジル・在アメリカ被爆者裁判を支援する会」のメンバー7人が市役所を訪れ、原爆被害対策部の大知裕部長に抗議文を手渡した。大知部長は「市長にしっかり伝える」と述べた。

 抗議文は「到底許される言葉ではない。銭がかかるから、というだけの狭い了見から出ている」と批判している。代表世話人の田村和之龍谷大大学院教授が「市は味方だと思っていただけに相当な衝撃だったろう」と在外被爆者の憤りを代弁した。

(2011年7月9日朝刊掲載)

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