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市街地の飛行訓練 米軍に中止要請を 21日の騒音苦情125件 岩国市に団体申し入れ

 米海兵隊岩国基地のある岩国市に米軍機とみられる航空機騒音の苦情が21日、ことし最多の125件寄せられた事態を受け、基地監視団体リムピース共同代表の田村順玄市議は25日、市街地上空での飛行訓練の中止を米軍に求めるよう市に申し入れた。

 田村市議は「カメラ装置をつけた米軍機が市街地上空を旋回飛行していた。市民生活に入り込んで訓練をしているのは問題」と指摘。要請書では、訓練内容の詳細を米軍にあらためて照会することなども求めている。

 21日の騒音苦情は、滑走路が沖合に移設された2010年5月以降でも、1日当たりの件数で最多となった。市は岩国基地に騒音軽減を求め、訓練内容と市街地上空の飛行理由を照会。岩国基地からは「任務遂行上、不可欠な通常訓練」とだけ回答があり、具体的な内容は明らかにしなかったという。

(2015年5月26日朝刊掲載)

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