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原爆慰霊碑前 スロープ設置 広島市

■記者 山崎雄一

 広島市が平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑前に取り付けを進めていたスロープがほぼ完成した。碑の前に段差があるため、これまで車いす利用者は公園内を迂回(うかい)しなければならなかった。20日ごろから供用を始める。

 緩やかな傾斜のスロープは、慰霊碑南側の階段両脇に設置。幅約2メートル、長さは約16メートルで木製の手すりを取り付けた。足元は発光ダイオード(LED)照明9基ずつで照らす。今は囲いが外され、工事のためにいったんは取り除いた芝や縁石を戻す作業をしている。

 スロープは、車いす利用者の要望を受けて市が5月に着工。事業費は約1860万円。市公園整備課は「原爆の日の8月6日を前に車いすやベビーカーの利用者が祈りをささげやすい環境が整った」としている。

(2011年7月13日朝刊掲載)

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