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映画の成功と平和願い献水 育て被爆アオギリ2世 松江

 映画「アオギリにたくして」の上映会を6月、島根県松江市で開く実行委員会は27日、松江地方合同庁舎(同市向島町)にある被爆アオギリ2世への献水式を開いた。

 被爆2世や3世たち約20人が参加。実行委を代表して松江キネマ倶楽部(くらぶ)の山本和美代表(68)が「皆さんと一緒に平和の願いを育てていきたい」とあいさつした。

 全国映画センターの協力で、広島市中区の平和記念公園の「平和の泉」や、長崎で被爆者救護に尽力した故永井隆博士が育った雲南市三刀屋町の川など18カ所で採取した水を、参加者は約1・8メートルに育ったアオギリの根元に注いだ。

 平和記念公園のアオギリの下で、被爆体験を語り続けた女性を描いた映画。上映会は6月7日正午、午後3時半の2回、松江市西津田のプラバホールで。上映前の30分間、プロデューサー2人によるギターと歌のコンサートがある。

 一般1700円(前売り1400円)。小中高生、障害者手帳を持つ人は千円(介助者1人無料)。事務局Tel090(2003)6623。(西村萌)

(2015年5月28日朝刊掲載)

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