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日本母親大会 広島で初開催 30・31日

 核被害から子どもたちを守ろうと、半世紀余り前に始まった日本母親大会が30、31の両日、被爆地広島市で初めて開かれる。福島第1原発事故で放射能汚染問題への関心が高まる中、子どもたちの命を守る社会の実現に向け、方策を話し合う。

 今年が57回目。中区の県立総合体育館など5カ所を会場に開く。初日は、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんが記念講演。核の恐怖を子どもの視点で描く構成詩劇の上演などがある。

 2日目は食品の放射能汚染や核兵器廃絶をテーマにしたシンポジウムや、育児や教育、女性の地位向上などを議論する47の分科会がある。俳優吉永小百合さんによる原爆詩の朗読もある。

 13日に市内で記者会見した舟橋喜恵実行委員長は「新たなヒバクシャを生まないため、被爆地で開かれる今大会を大きな出発点にしたい」と語り、市民の参加を呼び掛けた。実行委Tel082(243)1565。

(2011年7月14日朝刊掲載)

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