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折り鶴で結ぶ日米生徒の絆 瀬野川中2年生 メッセージ添え交換 世界・平和考える教材に 広島市安芸区

 広島市安芸区中野の瀬野川中2年生が、米国の中学生と折り鶴を交換し、世界と平和を考える教材にしている。昨夏広島を訪れたニューヨークの中学教師ギャリー・マローンさん(41)、アンバー・マローンさん(38)夫妻が発案し、協力を呼び掛けた。先週、米国から同中に折り鶴約1600羽が届いた。(田中伸武)

 折り鶴には「この鶴が希望を与えますように」「平和公園に届くことに感謝」などと生徒が記したメッセージカードが添えられていた。夫妻は現地の学校で佐々木禎子さんの話を紹介し、歴史を多角的な視点で見るよう促したという。

 瀬野川中では2年生134人が計千羽を折り、英語で「私も皆も世界平和を望む」「笑顔を広げよう」「クラブ活動を楽しんでいる」などとカードに記し返送した。鶴はニューヨークでテロ被害を受けた世界貿易センタービル跡の記念碑に届けられるという。

 交流を担当する実行委員の大重珠希さん(13)は「英語で外国人と通じ合えるのはうれしい。こちらから愛と笑顔を伝えたい」。河原茜さん(13)は「被爆を乗り越えた広島、長崎のことやアニメなど日本の文化も知ってほしい」と話す。

 同中は、米国から届いた折り鶴の一部を平和記念公園(中区)内の原爆の子の像にささげるほか、一部は被爆語り部の体験聞き取りなど平和行事の時、飾ることにしている。

 英語担当の角崎祐美教諭(54)は「目に見える折り鶴によって生徒は海外とつながる実感を強めたようだ。平和について考えたことを発信する力もつけさせたい」と話している。

(2015年5月30日朝刊掲載)

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