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「核廃絶へ勇気を」NPT会議報告会 広島県原水協

 広島県原水協は30日、米ニューヨークであったNPT再検討会議に合わせ、現地で核兵器廃絶を訴えた県代表団の活動発表会を広島市東区で開いた。

 代表団は被爆者2人を含む10~70代の30人で、この日は佐久間邦彦団長(70)たち21人が市民約70人を前に発表。米国の高校生たちに核兵器廃絶を呼び掛けた広島市立大2年新庄沙穂さん(19)=安佐南区=は「うまく伝わったかは分からないが、米国の人たちも勇気を持って廃絶の活動に踏み出してほしい」と話した。

 国連本部などで原爆の被害を伝えた無職忍岡妙子さん(66)=南区=は、同会議が最終文書を採択できずに閉幕したことを惜しみつつ「訴えに同意してくれる米国人もいて、手応えはあった。ヒロシマを伝えていけば核兵器禁止への賛同は増やせる」と呼び掛けた。

 一行は4月24日から9日間の日程で渡米。核兵器禁止条約の交渉開始を求める約13万人分の署名を国連へ届け、街頭での署名活動やデモ行進にも参加した。

(2015年5月31日朝刊掲載)

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