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証言ビデオ 被爆者募る 広島県内在住者対象

 原爆資料館(広島市中区)は1日、本年度に収録する「被爆者証言ビデオ」の出演者の募集を始めた。被爆70年。あの日を語れる被爆者が老いる中、「次世代への記憶の継承のため協力してほしい」と呼び掛けている。

 過去のビデオに出演していない県内在住の広島の被爆者を対象に約15人募る。出演者が希望する場所、日時で、覚えている被爆状況や、心身の苦しみを語ってもらう。1人ずつ20分、10分の映像に編集。来年4月以降、同館のホームページや情報資料室で公開し、学校へも貸し出す。

 同館は1986年度から証言ビデオの制作を始め、2014年度までに1089人の協力を得た。被爆50年の95年度は最多の86人を撮影したが、02年度以後は20人を割り込み、14年度は13人だった。館内や全8区役所にある所定の応募用紙で郵送やファクス、持参などで受け付ける。締め切りは12月28日(必着)。同館啓発課Tel082(242)7828。

(2015年6月2日朝刊掲載)

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