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フクシマと考える被曝 本願寺広島別院 40人参加

 東京電力福島第1原発事故の被災者を交え、被曝(ひばく)について考える「フクシマ4・ヒロシマ70 闇と光のなかで」が5月30日、広島市中区の本願寺広島別院であった。実行委員会が主催し、約40人が参加した。

 同原発から約3キロにある光善寺(福島県双葉町)の藤井賢誠(けんじょう)副住職(45)が講演。避難先の福島県いわき市から故郷に帰れない苦悩を明かし、「人々の分断をもたらし、放射能におびえるフクシマやヒロシマのような悲しみを二度と繰り返してはならない」と訴えた。

 福島事故による被曝から子どもを守る母親の姿を追った映画「小さき声のカノン」も鑑賞。鎌仲ひとみ監督(56)は「唯一の被爆国なのに、被曝とは何で、体にどんな影響があるのか知らない人が多い。子どもを守る態勢をつくる必要がある」と話した。(山田英和)

(2015年6月2日セレクト掲載)

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