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布いっぱいに平和を願う絵 山口県周防大島 児童が制作

 周防大島町の明新小の全児童110人が、平和への思いを込めて海の生き物を思い思いに描いた5メートル四方の絵を完成させた。世界の子どもの絵をつなぎ合わせて「世界一大きな絵」にする活動に協力した。

 児童は5月初めから1カ月かけて、布いっぱいに魚やイカ、タコ、エビ、ヒトデ、カニ、カメ、アワサンゴを色鮮やかに描いた。「大好き周防大島 明新小学校130周年」のメッセージも入れた。

 完成した絵は5月31日、保護者たちに披露された。6月3日から12日まで、近くの大島文化センターに展示する予定。6年佐原夏実さん(11)は「みんなで協力してできた。世界中の人に見てほしい」と話していた。

 絵をつなぎ合わせる活動は、NPO法人アース・アイデンティティ・プロジェクト(東京)の平和を表現する「世界一大きな絵2020」プロジェクトの一環。国内外の絵を縫い合わせて縦50メートル、横75メートルにし、被爆70年の催しとして8月10日に広島市中区の広島グリーンアリーナで披露する。20年の東京五輪会場でも紹介する計画という。(久行大輝)

(2015年6月2日朝刊掲載)

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